ワキガとは
ワキガとは、主に脇から放つ不快な臭いの症状のことをさします。ワキガの主な原因は、アポクリン汗腺から出る汗にあります。汗そのものは無臭といわれていますが、汗に含まれるたんぱく質や糖質などが皮膚の常在菌により分解されることで、ツーンとした強烈な臭いが発生します。
ワキガの原因
ワキガの原因には、以下のようなものが挙げられます。
- 遺伝
ワキガは、遺伝的な要因が大きいと考えられています。ワキガの原因遺伝子は、日本人の約20~30%に存在するといわれています。
- 食生活
肉をはじめとした高カロリー、高脂肪食の食品はワキガの原因になる可能性があります。牛乳やバターなど、乳脂肪分が豊富に含まれるものも該当します。できれば同じたんぱく質でも大豆製品や魚を中心にした食生活を心がけましょう。
- 飲酒や喫煙
アルコールやニコチンには、汗腺を刺激する作用があります。摂取するとアポクリン汗腺の働きが活発になるので、控えた方がよいでしょう。また、アルコールやニコチン自体が強いニオイ成分でもあるので、ワキガ体質でなくとも、体臭がきつくなる原因になります。
- ストレス
ストレスがかかると、交感神経が優位に働き、暑くないのに汗をかくことがあります。これを精神性発汗といいます。ワキガの原因は汗にあり、精神性発汗はニオイを抑える上で大きな影響を与える可能性があります。したがって、ストレスを溜め込まないように注意し、心身のリラックスを心がけましょう。
ワキガの対策
ワキガの対策としては、以下のようなものが挙げられます。
- 清潔な状態を保つ
汗をかいたらすぐに拭くことを徹底しましょう。また、夏場など汗を大量にかく時期には、シャワーを浴びる回数を増やしたり、こまめに着替える事もおすすめです。蒸れにくい衣類や下着もワキガ対策に役立ちます。ナイロンやポリエステルといった化学繊維は吸水性が悪く、ワキが蒸れる原因になります。
- 制汗剤やデオドラントを利用する
制汗剤やデオドラントは、汗を抑えたり、臭いを抑えたりする効果があります。ただし、制汗剤は皮膚を刺激する可能性があるため、肌が弱い人は注意が必要です。
- 医療機関で治療を受ける
ワキガの根本的な治療としては、医療機関で治療を受ける方法があります。主な治療法としては、以下のようなものが挙げられます。
ワキガ手術
ワキガ手術は、ワキの汗腺を切除する方法です。最も確実な治療法ですが、手術による傷跡が残る可能性があります。
ミラドライ
ミラドライは、高周波を照射して汗腺を破壊する方法です。手術に比べてダウンタイムが短く、傷跡も残りにくいのが特徴です。
ボトックス注射
ボトックス注射は、汗腺の働きを抑制する方法です。手術やミラドライに比べて費用が安く、ダウンタイムも短いのが特徴です。
まとめ
ワキガの対策は、早期に始めるほど効果的です。気になる場合は、医師に相談し、早めに対策を始めることをおすすめします。